仕事と育児のリアルな葛藤、成長しながら歩むハナコさんのストーリー

家事、育児、そして仕事

 

ワンオペ育児

我が家は夫と9歳と7歳の息子の4人家族。仕事はフルタイム勤務。

子どもの乳幼児期、夫は仕事が忙しく子どもの起きている時間にいないことが多かった。

頼れる身内もいない中、手探りでの育児がスタート。

なんとかなると思っていたけれど実際には思い通りにいかないことばかりで、朝起きるたびにまた同じ1日が始まるのかとうんざりした。

唯一の息抜きはママ友だった。

 

ワンオペ2人育児

生後9ヶ月。育児に少し余裕ができた頃、職場復帰になった。

仕事に慣れてくると今度は2人目妊娠でまた産休、育休の日々。ワンオペ2人育児は本当に大変だった。

今までにない感情の昂りやヒステリーを経験し、自分でもびっくりするほど怒ることが多かった。

兄弟同時にギャン泣きされれば上の子をおんぶ、下の子を抱っこで同時にあやして、家事なんかぜんぜんできなくで途方にくれることもたくさんあった。

夜間救急、熱性けいれん、救急車等々、イレギュラーなこともたくさんあって綱渡りの日々。

自分が病気になっても育児はノンストップ。あの頃は本当に余裕がなくて、怒ってばかりいたと思う。

 

職場復帰

2人目の育休が終わって2度目の職場復帰をしたけれど、子どもが増えれば病気も増える。

感染症ともなれば週単位の休み。いよいよ休みがとりきれなくなり旦那が転職することに。

少し休みがとりやすくなって分担できる家事も増えたけれど、それでも平日の育児はワンオペ継続。

保育園の送り迎えも私の役割。どんなに仕事が忙しくてもフル回転で仕事して、同僚に頭をさげながら走ってお迎えに行く。

LINEで一言「今日は遅くなる」と言えば残業できる夫が妬ましかった。

 

小1の壁

上の子が小学校にあがるとお迎え先が保育園と学童の二か所になった。

小学校は保育園よりも登校時間が遅かったり、車での送迎禁止だったり、集金を払いに平日日中に出向かなければいけなかったりと共働き世帯には厳しいルールがたくさんあった。

宿題の確認やらで帰宅後のルーティンも増え、21時の夕食が珍しくなくなった頃、こんなんでいいのかと泣きたくなった。

私の要領が悪いからかと悩んだ時期もあった。

でも全力でがんばっても、家事、育児、仕事、それぞれの達成率は1/3にしかなり得ない不全感。

家事も育児も仕事もどれも中途半端にしかできない、頑張っても頑張っても報われないという気持ち。

子どもにも職場にも迷惑をかけて、自分はなにがしたいのだろうと落ち込んだ。

 

今思うこと

振り返ると大変だった記憶ばかりで良いお母さんにもなれなかった。

怒ってばかりいたなと思うけど、ふと写真をみると笑顔もたくさんあって、子どもたちも楽しそうに笑ってて、自分が思っていたよりちゃんと子育てやっていたのかもしれない、自分では当たり前にやっていたことも案外すごいことが混ざっていたのかもしれないと思うようになった。

子育て世帯、共働き世帯にはまだまだ厳しい日本社会だけれど、自分が先輩ママに助けられたように、今度は後輩ママを助けられる存在になりたいと思う。



ペンネーム とも
東京都在住。40代。
ワンオペ育児のフルタイム勤務、綱渡りで奮闘中!

 

 

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