自分にとっての幸せを追い求めるハナコさんのストーリー

案ずるより産むが易し

 

普通でありたい

 幼少期から得意なことが特になく、習い事や部活やバイトなどもなんとなくやってなんとなく学校に行って、周りから変に思われていなければいいやという冷めたところがありました。
 公立の小中学校高校を出て大学を卒業して大学を卒業してからも特にやりたい事もなく、地元にあるメーカーの事業所の受付に就職しました。 
 特に専門性はないけどザ・OLという比較的ゆとりのある仕事でそれなりに楽しく働いていました。

 

普通の恋愛

 18歳からずっと付き合っている人がいましたが、お相手の方は、大学を中退した後フリーターをしてフラフラしていました。
 私はそれでも構いませんでしたが、定期的に親や職場や友人から「どうするの?」と聞かれることが面倒でした。
 就職までは順当にいったけど、恋愛で「普通」じゃないと思われている。
 このことに悩み始めました。 周りに気にかけられないようにするには結婚するしかないんだ。
 結婚するには頼りない相手、この状態で結婚したらまた周りから普通と思われない…。
 だらだらと付き合って20代後半になり、いよいよ結婚を意識してきました。

 

結婚へのハードル

 母親に「今の彼氏と結婚したかったらあなたが公務員にでも転職しなさい」と助言され、「確かに。」と思った私は、公務員試験の勉強を始めました。
 無事公務員試験に合格した私は、4年勤めた民間会社を辞め地元近くの市役所に転職しました。 その翌年、付き合って10年の記念日にようやく結婚。
 結婚式を挙げて新婚旅行も行って「やっと普通の大人になれたー!」と思ってほっとしたのを覚えています。もう誰にも何にも言われない!と。

 

「結婚」から「子ども」へ

 仕事もそれなりに打ち込んでいると今度は「子どもはまだ?」の圧が職場や親から。
 また!?結婚はできても出産となると生活がガラッと変わってしまう。それに子どもは好きだけど得意ではない…という恐怖からなかなか踏み出せずにいました。
  結局、周りからの圧もあって「子どもを産まなきゃ」という概念に囚われ、結婚してから3年後ついに第一子を出産しました。

 

産んでみたら

 恐れていた子育てですが子どもは思っていたより可愛く、そして大変で、あっという間に産休育休を繰り返して5年で3人の子どもを産んでいました。
 3人のママなんてすごいね!とよく声をかけられますが、決して子育ては得意な方ではないです。家事もできない方です。 でも、だからこそその分仕事を頑張ろうと思うし、子どもたち同士で楽しく遊んだり下の子のお世話をしてくれるし、いつの間にか夫もちゃんと働くようになっていました。
 「案ずるより産むが易し」転職や結婚や出産という人生のターニングポイントは迷うものだけど、私の場合はとりあえず踏み込んでみたら意外と何とかなった!そう思っています。
 なので日々本当に一杯一杯ですが「なんとかなる」と自分に言い聞かせて過ごしています。
 今の憧れは「丁寧な暮らし」です。程遠いですが。結局無い物ねだりなのかなと思います(笑)


ペンネーム 育休マスター
東京都在住。30代。
5歳・3歳・0歳児子育て中!来年育休から復帰で憂鬱です…

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です